寺島先生の懇談会に参加して②
前回の続きです。
今回もテーマを1つに絞って書かせていただきます。
「外国のSLAの研究を勉強してばかりいるけど、そろそろ日本人による日本人のための英語習得法を積み重ねていかないと」
私はそれほどSLAを勉強してきたわけでなく、それを日本人が懸命に勉強することに対して批判するのは100億万年早いですが、この寺島先生のお言葉にはハッとさせられました。
寺島先生がおっしゃるには、まず日本と外国では英語学習の環境が違う。日本人は英語を学習言語としてEFLの環境で勉強しています。教室から一歩でれば英語をしゃべることなど正直言って皆無であり、寺島先生の立場ですら日本で英語を話す機会などほとんどないそうです。それに対して、アメリカやイギリスなどの国では生活言語としてESLの環境で英語学習を行います。そのような国が発達させてきたSLA研究を環境の違う日本の英語教育に導入して果たして効率的だろうか、と先生はおっしゃっています。
確かに、日本人が日本語で積み重ねてきた日本語教育は、日本人が英語で書いてある外国の理論や研究を取り入れながら(江戸時代から)発展させてきた英語教育よりも、進んでいると言ってもなんら反論はありません。先生いわく、国内には様々な優れた実践があり、それらにもっと注目して「日本人による日本人のための英語教育」を積み重ねていかなければならない、とのことでした。先生も高校教師時代、大西忠治や西郷竹彦など国語教育者の実践を大いに参考にし、読み漁ったそうです。
私も個人的に、国語教育の授業を受けたときに、国語教育が英語教育よりも進んでいるなあと感じました(勉強不足です、あくまで、そう感じました)。今後は国語教育の膨大な研究を英語教育に応用していく必要性を強く感じています。言語教育というカテゴリでは同じ分野ですしね。
まずは寺島先生が大西忠治の影響を受けて作られたという「3読法」を勉強してみたいなあと考えてます。
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